
第1回は、広島県福山市鞆町で2023年にオープンした、「スープとおにぎり クランク」様を紹介いたします。
鞆の浦・さくらホーム様は、鞆町において高齢者介護や放課後等デイサービス、就労支援事業を展開しております。
就労支援事業では、カフェの運営を始め、住宅メーカーへ卸す脱臭炭フィルターの制作や、地域の不動産が管理する物件の清掃、農園のお手伝い等を実施しています。


クランク様というと、カフェの店名にも博しているスープとおにぎりが絶品でしたが、私にとって最も目を惹く取り組みと感じたのは、「地域との繋がり方」でした。
まず、鞆町では小学校の授業で「鞆学(ともがく)」という、鞆町について学ぶ授業があります。
事業所の敷地にある広い庭の活用方法について、鞆学で小学生に考えていただき、そのプレゼン大会で挙がった意見を取り入れています。
「おしゃれな椅子やテーブルを設置する」という比較的取り入れやすい意見から「芝生を植える」「建物の壁をおしゃれなイラストにする」、更には「社長の銅像を建てる」というユニークな案まで飛び出たそうです。

その広い庭に通じる道は、地域の人がフラッと入ってきやすい様に導線が設計されています。その道を入ると、右側にはクランク様が営む駄菓子屋さんがあります。放課後には地域の小学生が遊びに来て、ゲームやお喋りに花を咲かせているそうです。
また、庭を進むと突き当りには他法人が運営されている認定こども園の門が出てきます。元々は壁でしたが、保護者の方々がクランク様の庭を通って送り迎えが行えるように、門に取り換えてました。お迎えのあとに駄菓子屋さんに顔を出すご家族もいらっしゃるそうです。
それぞれの施設が実施するお祭りでは門を開放し、敷地を提供し合う協力関係にあるというお話が印象的でした。
私はそれらの法人の垣根を超えた取り組みに共感を得ました。それについて伺うと、法人が運営する児童発達支援において認定こども園とも関係性ができていた事で実現した取り組みであるとのことでした。また、鞆町の高齢者介護でも名が知られていたことで、クランク様がオープンされる際には地域の方々からも好意的な反応が寄せられたといいます。
私が見学している最中にも地域の方々や海外からの観光客がカフェに足を運ぶという姿も見られました。その様な、地域や観光客の方々が当たり前の資源として足を運んでくるという姿に、「共生社会」という言葉の一つの答えでなのではないかと思いました。


私たち大泉福祉作業所/大泉つつじ荘においては、「庭」の使い方に於いて活かす事ができる取り組みが多く、どんな取り組みが地域の方々に喜んでいただけるか、鞆の浦から想いを馳せました。

スープとおにぎり クランク(Instagram)
https://www.instagram.com/crank_tomonoura
第2回もどうぞお楽しみに。
(続く)
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